menu

企画展「三無の人 蒐集家青木藤作とジャーナリスト徳富蘇峰」

企画展「三無の人 蒐集家青木藤作とジャーナリスト徳富蘇峰」

会期

2025年02月08日(土)〜 2025年03月23日(日)

主催

那珂川町馬頭広重美術館

開館時間 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで)
休館日 月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日
入館料

大 人:500円(450円)
高大生:300円(270円)
※()は20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料。
※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添1名は半額。

開催趣旨

 当館のコレクションの大部分を占める「青木コレクション」は、さくら市出身の実業家・青木藤作が生前蒐集した浮世絵をはじめとする美術品と、彼が師と仰いだジャーナリスト徳富蘇峰の関係資料で構成されています。蘇峰との交流は、藤作のコレクション収集にどのような影響を与えたのか、収蔵品から紐解いていくと共に、藤作の県内での活動を紹介します。

三無とは?

 藤作が名乗った号です。この号の由来について、藤作が直接語った記録は残っていません。
 藤作の親族には、三毒「貪瞋痴」を無にすること、つまり、貪らず、怒らず、愚かならずという意味だと伝わっています。また、藤作は明治3年10月30日生まれの3男ということで、自身の持つ店舗すべての電話番号にも3番を使うなど、3という数字にこだわりがあったようです。
 一方、蘇峰も三無について独自の解釈を考え、書にして藤作本人に贈りました。そこに蘇峰は「無一物中無尽蔵、花有り月有り楼台有り」という北宋の詩人蘇東坡の詩の一節を引用しました。これは現在は禅の言葉としても用いられていることばで、無に徹しきったところにこそ尽きることのない世界が開けてくるのであり、そこには花も月も楼台もあるといった意味があります。簡単に言うと、何も無いところにこそあらゆる可能性を見出すことができるといったところでしょうか。「三」という語には「何度も」といった意味もあるように、ここで使われている「三」もただ三個という単純な数量を表しているのではなく、もっと多くの事柄を表していると蘇峰は考えたのかもしれません。
 両者ともに少し解釈は異なりますが、どちらからも執着や欲の無い、穏やかで満たされた心の在り方が感じられます。

 

 

関連イベント

企画展開催記念講演会
3月9日(日)午後1時30分~午後3時
講師:中野目徹氏(筑波大学教授)

無料・要事前申込(定員30名、定員に達し次第締切)※定員に達したため締切
申込・お問合せ:0287-92-1199

ページトップへ