春季特別展 「広重が見た江戸の名所 ―名所江戸百景展―」
春季特別展 「広重が見た江戸の名所 ―名所江戸百景展―」
会期
2014年04月18日(金)〜 2014年06月22日(日)
前期:2014年04月18日(金)〜 2014年05月18日(日)
後期:2014年05月23日(金)〜 2014年06月22日(日)
主催
那珂川町馬頭広重美術館
開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで) |
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休館日 | 前期4月21日、5月7日・12日・(展示替え5月19日から22日) 後期5月26日、6月2日・9日・16日 |
入館料 | 大 人 700円(630円) |
開催趣旨
浮世絵師歌川広重(1797〜1858)が60歳よりはじめた新しい企画です。江戸の名所を全て網羅する意気込みで制作がはじまりましたが、広重は2年後の62歳、118図制作したところで亡くなります。版元の魚屋栄吉は切りの良い120図でこの企画を終了させます。残り2図の内二代広重が「赤坂桐畑雨中夕けい」を制作して、もう1図は梅素亭玄魚がデザインした作品を春夏秋冬に分類した目録です。(さらに1図付け加えた画帖には広重の死絵が加えられている)しかし広重が考えていた江戸の全ての名所を網羅するまでにはいたりませんでした。作品の出版許可印は安政3年(1856)2月改印からはじまり安政6年(1859)4月改印で終わる、出版許可印は全部で21種捺され、ほぼ3年間で終了しています。梅素亭玄魚が選択した四季は春42点、夏31点、秋26点、冬20点で構成されています。この作品に対する広重の意欲は強く、竪の構図に大胆に省略した画面構成やバランスを極限まで壊した構図、極端な近景拡大型構図、自由な色彩法など様々な技法に挑戦しています。
今回の展覧会は、安政江戸大地震から1年後に制作がはじまった揃物で広重の代表作です。江戸の名所を余すところなく描こうとした広重の意欲作です。広重は地震の傷跡など全く描きませんでした。江戸の都市が復興する過程より、復興した江戸の町を描きたかったのでしょう。再生した江戸の街並みを広重の作品でお楽しみ下さい。
ミュージアムトーク(展示解説)
5月31日(土)午後1時30分〜 ※要観覧料
関連講演会
6月14日(土)午後1時30分より 視聴覚室 当館館長 市川信也
演題「名所江戸百景の見所」
※参加無料(先着50名)