がんばろう!栃木 秋季特別展 【川瀬巴水 -栃木からの旅路-】
がんばろう!栃木 秋季特別展 【川瀬巴水 -栃木からの旅路-】
会期
2011年09月16日(金)〜 2011年11月27日(日)
前期:2011年09月16日(金)〜 2011年10月16日(日)
後期:2011年10月21日(金)〜 2011年11月27日(日)
主催
那珂川町馬頭広重美術館
開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで) |
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休館日 | 平成23年9月20日、26日、10月3日、11日、17〜20日、24日、31日 11月7日、14日、21日 |
入館料 | 大 人 700円(630円) |
開催趣旨
川瀬巴水(1883-1957)は「大正新版画運動」を代表する画家です。巴水は東京の芝で生まれましたが、体が弱かったため、叔母のいる栃木の那須塩原で幼少期を過ごしました。子供の頃から絵を好み、27歳の時に鏑木清方に入門。大正7年(1918)に同門の伊東深水の版画作品『近江八景』を見て感激し、『近江八景』を出版した渡辺庄三郎に版画制作の意志を伝えます。
庄三郎は、当時新しい版画を目指し、そのための画家を捜しているところでした。庄三郎は江戸時代の浮世絵と同様に、版元を中心に「画」「彫」「摺」の協同作業で版画を制作しながら、より高い芸術性を追求しようとしていました。その活動は多くの画家や職人たちの賛同を得て、後に「大正新版画運動」と呼ばれるようになります。
巴水は、大正7年に庄三郎のもとで「塩原おかね路」「塩原畑下り」「塩原しほがま」の三部作を発表します。幼い頃に見慣れた那須塩原の美しい山村の風景は、まず一番に描きたいものだったのでしょう。この塩原三部作で成功を収めて以後、巴水は「大正新版画運動」の中核を担う画家となり、生涯にわたって日本各地の風景を描き続けました。
本展では、巴水の愛した栃木の風景作品を中心に、人形画や美人画なども併せて紹介し、「旅の版画家」「昭和の広重」と称される巴水の画業を概観していきます。懐かしい記憶を呼び覚ますような、巴水の描く美しい日本の風景は、観る人の心を魅了することでしょう。
ミュージアムトーク(展示解説)
前期: 9月17日(土) 後期:10月22日(土) どちらも午後1時30分〜 当館学芸員 ※要観覧料
記念講演会
平成23年10月2日(日) 午後1時30分〜 渡辺章一郎氏
(渡辺木版美術画舗 代表取締役・開運!なんでも鑑定団 鑑定士)
演題:「日本近代版画の潮流と渡辺版画店」
会場:那珂川町馬頭総合福祉センター