企画展 美人花くらべ ー風俗画家 尾形月耕の世界ー
企画展 美人花くらべ ー風俗画家 尾形月耕の世界ー
尾形月耕 「花美人名所合 亀戸臥龍梅」 当館蔵
会期
2008年03月06日（木）〜 2008年04月13日（日）
| 開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで（但し入館は4時30分まで） |
|---|---|
| 休館日 | 毎週月曜日、3月21日（金） |
| 入館料 | 大 人 500(450)円 |
開催趣旨
明治期に、『風俗画報』などの雑誌や新聞の挿絵、木版画や肉筆作品を幅広く手がけ、江戸と明治の庶民生活を描いた風俗画や美人画の分野で活躍を見せた画家、尾形月耕（１８５９-１９２０）。師を持たず、独学で絵を習得した彼は、着実に画家としての経歴を積み重ね、時代を代表する人気画家となりました。
本展では、月耕が版画家として最も活躍した明治２０〜３０年代ーそれは同時に日清戦争・日露戦争が勃発した激動の時代でもあり、石版画などの新技術によるメディアが台頭して従来の浮世絵版画と版画界の覇権を競い合った時代でもありましたーに注目し、当館所蔵の青木コレクションから、「美人花競」や「花美人名所合」といった、女性と花を取り合わせたシリーズ、故事伝説に取材した「月耕随筆」シリーズなどの作品を選びぬきご紹介いたします。あわせて月耕の弟子である月岡耕漁による能画も展示し、月耕が弟子に与えた影響を探ります。
月耕描く、たおやかで優しげな風情の女性像は、少女から大人まで幅広い層の人々に愛されましたが、当時の人気に比して、現在彼の名を知る人は決して多いといえないでしょう。皆さんにとって本展が、風俗画家尾形月耕の知られざる魅力を発見する機会となれば幸いです。
ミュージアムトーク（展示解説）
当館学芸員による展示解説です。 いずれも午後1時30分〜 ※要観覧料 平成20年3月8日（土）、平成20年3月22日（土）