旅する大津絵展-かわいい!たのしい!江戸庶民の人気みやげ-
旅する大津絵展-かわいい!たのしい!江戸庶民の人気みやげ-
会期
2023年07月08日(土)〜 2023年08月20日(日)
開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで) |
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休館日 | 月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日 |
入館料 | 大 人:700円(630円) |
開催趣旨
この夏、那珂川町馬頭広重美術館に大津絵がやってくる!
東海道の大津周辺で販売された大津絵は、土産物として旅人たちに人気を博し、江戸時代の庶民にとって浮世絵に並ぶ身近な絵画作品でした。明治以降は国内外の画家や著名人により収集の対象となります。愛嬌のあるユーモラスな姿で描かれた美人や鬼、動物などの姿は現代の私たちが見ても楽しめるものばかり。時代を超えて親しまれてきた大津絵の魅力をご堪能ください。
みどころ①
当館初!大津絵大集合
那珂川町馬頭広重美術館で大津絵を展示するのは今回が初。江戸時代初期から後期まで、全37点の大津絵を展示します。
みどころ②
冨岡鉄斎旧蔵『古筆大津絵』画帖
明治時代以降、大津絵は芸術家たちの間で人気の収集品となりました。明治、大正期に活躍した文人画家の冨岡鉄斎もそのひとり。
お土産から収集品へ、目的や時代が変わっても大津絵に魅了された人々が多く存在しました。
みどころ③
青木コレクションと大津絵
当館所蔵品「青木コレクション」の中には、大津絵の影響を受けた作品もあります。当館所蔵品を大津絵との関連という観点からご紹介します。
久保田米僊「富士山に槍持奴の図(部分)」(那珂川町馬頭広重美術館蔵)
大津宿と大津絵
大津宿は東海道を江戸から京へ行く際の最後の宿場。現在の滋賀県大津市周辺にあたります。
琵琶湖のほとりに位置し、港町の機能をあわせ持っていた大津は陸路と水路で多くの人やモノが集まり、交通の要衝として東海道の宿場の中でも最大の規模を誇りました。
大津絵はそんな大津宿周辺で描かれていました。神仏画や美人画、鬼や動物を滑稽に描いた風刺画など、その画題は多岐にわたります。土産物として、時に護符として、旅人達の人気を集めました。
講演会
講演会「大津絵―街道に生まれたキャラクター絵画ー」
現代日本人の心をくすぐる二大造形要素に、「ゆるい」と「かわいい」があります。
大津絵は、そのどちらもが見事に発揮された肉筆みやげ物絵画です。しかも、380年ほど前からです。
世界最古のキャラクターグッズと言っても差し支えないでしょう。
それら、現代のアニメやコミックと比べてもそん色ないキャラクター造形が、なぜ大津で生まれ、そして、当時の全国的な人気キャラに至り、浮世絵師たちの心もつかむまでに至ったのかについてお話しいたします。
【講師】横谷賢一郎氏(大津市歴史博物館学芸員)
【日時】7月16日(日)午後2時~午後3時30分
【会場】那珂川町馬頭広重美術館 視聴覚研修室
【定員】45名(要事前申込、参加無料)Tel:0287-92-1199
協力:那珂川町馬頭広重美術館友の会
学芸員講座
講座「江戸時代の版本で旅する東海道」
江戸時代に刊行された東海道に関する版本(書籍)から、当時の東海道の名所や名物を紹介します。
【開催日時】 令和5年8月12日(土)午後1時30分~午後3時
【場所】那珂川町馬頭広重美術館 視聴覚研修室
【定員】20名程度(事前申し込み優先)
ミュージアムトーク
7月8日(土) 午後1時30分~(45分程度)
当館学芸員
主催
那珂川町馬頭広重美術館
協力
大津市歴史博物館
後援
株式会社下野新聞社・朝日新聞宇都宮総局・産経新聞社宇都宮支局・毎日新聞宇都宮支局・読売新聞宇都宮支局・NHK宇都宮放送局・株式会社とちぎテレビ・株式会社エフエム栃木・株式会社栃木放送