広重・ふたつの富士三十六景展
広重・ふたつの富士三十六景展
会期
2005年01月05日(水)〜 2005年02月06日(日)
開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで) |
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休館日 | 毎週月曜日・祝日の翌日(祝日の翌日が土、日曜日は開館) |
入館料 | 大 人 500円 |
開催趣旨
江戸のいたるところから見ることが出来た富士山は、江戸の庶民に親しまれていました。江戸時代には富士講が発達し、江戸の各所に富士塚が築かれ、「江戸八百八町講」といわれるほど隆盛しました。また多くの浮世絵師が富士山をテーマに描きましたが、特に葛飾北斎が描いた「冨嶽三十六景」は浮世絵画壇に風景版画の分野を確立する上で大きな役割を果たしました。
北斎に続き、歌川広重も富士山を主題とした作品を描きました。組物としては、広重56歳頃の作「不二三十六景」(嘉永5年〈1852〉頃)と、死後に出版された「冨士三十六景」(安政5年〈1858〉改印)の二種類が知られています。両者は同テーマでありながら、制作された時期も違えば、版画の大きさ、横と縦の画面構成も異なり、描かれた場所・季節・天候などにも変化が加えられ、それぞれが魅力のある作品に仕上げられています。
この度は、広重が6年の歳月を隔て描いた二種類の富士三十六景を比較展示します。各図に見られる広重の工夫をお楽しみ下さい。
ミュージアムトーク(展示解説)
当館学芸員 平成17年1月8日(土)・平成17年1月22日(土) 平成17年1月29日(土) いずれも午後1時30分〜