企画展 浮世絵版画の色とワザ
企画展 浮世絵版画の色とワザ
会期
2022年05月14日(土)〜 2022年06月19日(日)
開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで) |
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休館日 | 月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日 |
入館料 | 大 人:500円(450円) |
開催趣旨
浮世絵の普及、すなわち多色刷りの印刷物が庶民まで楽しまれる事例は、同時代の諸外国と比較しても特殊であり、明治以降も世界に誇る出版技術として万国博覧会などを通して紹介されました。本展覧会では、錦絵と共に版木や色材、摺道具の展示を通し、現在に残り親しまれる錦絵がどのように作られたのかご紹介します。
バラエティ豊かな浮世絵の色
浮世絵版画は、風景や人気歌舞伎役者、物語など様々なテーマを描いた江戸・明治時代の印刷物。印刷といっても、版木を彫刻刀で彫り、色材をのせて紙に摺った多色摺木版画です。なんといっても浮世絵版画の魅力はその豊かな色彩。紅花、鉛丹、プルシャンブル―と、そのバラエティ豊かな浮世絵版画の色材を作品とともにご紹介します。
三代歌川豊国・二代歌川広重「東都四季名所尽 日本橋」広重美術館蔵(山形県天童市)
三代歌川広重「東京名所常盤橋内紙幣寮新建之図」広重美術館蔵(山形県天童市)
注目!彫師と摺師の職人ワザ
浮世絵版画って、絵師が絵を描いて、版木を彫り、紙に摺っていたのでしょうか?
答えは「ノー」。浮世絵版画は絵師、彫師、摺師など複数の人が分業して制作されたものです。分業体制のメリットは、お互いの得意分野を最大限に活かせること。よく浮世絵版画を観察してみると、その職人ワザが隠れています。
●角度を変えてみると…着物の模様が!?職人ワザその①「正面摺」
歌川国芳「小倉擬百人一首 法性寺入道前関白太政大臣」那珂川町馬頭広重美術館蔵
●しゃちほこがキラッと輝く!職人ワザその②「雲母摺」
歌川広重「諸国名所百景 尾州名古屋真景」那珂川町馬頭広重美術館蔵
●江戸のプレス加工で布のよう!職人ワザその③「縮緬絵」
歌川広重「名所江戸百景 五百羅漢さざゐ堂」那珂川町馬頭広重美術館蔵
おうちワークショップ!浮世絵ぬりえ
絵師のセンスと職人のワザが光る浮世絵版画。
あなたは何色に塗りますか?
色鉛筆、水彩絵の具、デジタルでも!PDFをダウンロード、楽しく塗って改めて浮世絵を見つめてみましょう!
ぬりえ(三代豊国楚連香着物柄なし) ぬりえ(歌川広重ぼらにうど) ぬりえ(三代豊国楚連香着物柄あり)