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東海道五拾三次之内 三島 朝霧

歌川広重

東海道五拾三次之内 三島 朝霧

広重の出世作「東海道五拾三次之内」(保永堂版)55枚揃の1枚。
三島神社の鳥居前を、朝立ちの旅人が駕籠に乗って道を急ぐ。遠景は墨と薄藍のみのシルエットで表し、効果的なぼかしによって霧に霞む朝の静寂感を再現する。それとは対照的に、人物には輪郭線と明確な配色を用いて霧の中にはっきりと浮かび上がらせる。
版画特有の表現が最大限に生かされた見事な仕上がりとなっている。

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