企画展 「大蘇芳年没後120年記念 月百姿展」
企画展 「大蘇芳年没後120年記念 月百姿展」
会期
2011年07月01日(金)〜 2011年07月31日(日)
主催
那珂川町馬頭広重美術館
開館時間 | 午前9時30分より午後5時まで(但し入館は4時30分まで) |
---|---|
休館日 | 月曜日(18日は開館)、祝日の翌日 |
入館料 | 大 人 500円(450円) |
開催趣旨
大蘇芳年(1839〜92)は天保10年、江戸新橋丸屋橋の商家に生まれ、本姓を吉岡、通称を米次郎と言いました。11歳の時、絵師を志して歌川国芳に入門し、師の作風を継いで武者絵を得意としていました。文久元年(1861)、師歌川国芳が没し、さらに明治維新を迎えると西欧文化の流入により浮世絵は衰退し始めますが、芳年の人気は衰えることはありませんでした。明治5年に神経症を発症し、一時期仕事から離れますが、翌年には回復しました。しかし、芳年は終生この病に悩まされました。
「月百姿」は芳年が明治18年から25年(1885〜92)まで、8年の歳月をかけて制作した全100図からなる揃物です。中国や日本の月にちなむ説話・故事・伝承で構成され、摺彫技法や色彩も精細に仕上げました。構図は参考図書類から参照していますが、芳年の作風の中で独自の解釈がなされ、種本の存在を感じさせない作品となっています。
この度は大蘇芳年没後120年を記念して芳年最晩年の傑作であり、最大の揃物「月百姿」より62点を選び展示致します。最後の浮世絵師といわれた芳年の作品をぜひご覧下さい。
ミュージアムトーク(展示解説)
当館学芸員 7月2日(土) 午後1時30分〜 ※要観覧料