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紫雲観音

川村清雄

紫雲観音

清雄の5歳年上の姉、謹は明治18年(1885)に38歳の若さで逝去している。本作品は、その姉の冥福を祈る追悼画。円窓に、蓮の花を手にして雲の上の蓮台に座す姿で描かれるのは、観音菩薩に見立てられた謹その人である。画中右下には「むらさきの雲もうちなる星と見ん光さやけき庭の白菊」の歌が寄せられている。

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